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25歳でタイで起業した女社長の私が経験不足がゆえに倒産しかけた話

みなさん、こんにちは。

2001年、25歳の時にタイで起業した前田千文です。

「女社長の海外起業と経営術を語るブログ」に

ご訪問頂きありがとうございます。

このブログにたどり着いたというあなたは

外国や海外での起業、 もしくは海外に住んでみたい…など

どんな理由があるかはわかりませんが、

海外に興味がある方なのではないかと思います。

 

今日は、25歳で起業した私が、倒産しかけた話をしたいと思います。

 

結構、起業家や会社経営者の皆さんは

良かった話はするんですが、失敗談やちょっと恥ずかしい話はなかなかしません。

私は可能な限り、包み隠さずお話ししたいと思います。

 

それでは、行ってみましょう!

目次

25歳で起業したけど。経験不足がゆえに倒産しかける

売上が70%ダウンし、現金がなくなった話

売上が70%も下がって、ガソリンとも言える会社の運営資金が

スッカラカンになった話しです。

 

会社を経営していますと精神論だけではどうしても乗り越えられない

現実を突きつけられることがあります。

 

社員がどうしようもなくても…

お客様から罵声を浴びせられても…

 

ただ…会社に現金が潤沢にあると

 

私(前田千文)
あ~、はい、はい

 

結構、気持ちは穏やかでいられます。

 

そのくらい、会社に現金があるか、ないかは精神的なインパクトがあります。

 

社員旅行1

コロナ前、2019年の社員旅行の様子です。これから永遠に続く飲み会…。

 

 

ほぼトラウマになっていることがあります。

 

忘れもしない2008年…。そう、リーマンショックがあった時です。

 

この時に私の会社は坂道を転げ落ちるくらい…

それは面白いくらいに、売上が下がりました…

 

70%も売上が下がったんです。

売上が下がる=収入がない

 

今まで当たり前に入っていた現金が入らなくなるんです。

 

でも、社員がいますから、毎月、収入の有無、大小に関わらずお金は決まった額が出て行きます。

 

私(前田千文)
売上がないのであなたたちの給料、支払えませ~ん!

 

そんなこと、出来ません!

 

社員としても、お給料は決まった額が毎月ポトン…と入ってくるのが当たり前なんです。

 

なので最初は、私の貯金から支払っていました。

 

形式上は『会社の役員であり、投資家である前田が会社に対して貸付をしていると言うことになります。

 

今度は、私の貯金がなくなりました。

 

本当に…スッカラカンになってしまったのです。

 

銀行からお金を借りようと思いました…

以前の記事で、外国人が起業した中小企業のオーナーなんかに銀行はお金を貸しません。

 

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普通に

 

スタッフ
100万借りたかったら、“110万”預け入れしてください!

 

と言われます。

これは、普通のことです。

 

本当に…社員に払うお給料もなくなってしまいました。

 

夫にお金を借りました…。

夫はタイで30年以上工場を経営しています。

夫の助けがなければ…とっくの昔に…私の会社は潰れています。

 

夫からこう言われました。

 

会社の運営資金が原因で殺されることはない。

儲けて返せば良い。ただ、それだけ

 

本当にありがたかったです。

 

会社を経営していますと毎日色々あります。

 

労務問題…売上を上げる…利益を上げる…既存事業の拡大…新規事業…コマーシャル…

 

上げたらキリがありません。

 

ただ、全ての物事は結局現金に結びついていきます…

売上が70%下がり現金がなくなった経験から

常にお金がなくなってしまう…という不安感はすごくつきまといます。

 

社員旅行2

起業とは「業を起こす」と書きます。社員だけではなく、社員の家族を守るという気概が生まれてきます。この子たちのために、しっかりしなきゃって思います。

 

 

会社の経営をしていく以上、良い時もあれば、今日書いたような

現金がスッカラカンになるような事もあります。

しかも、2008年のリーマンショックで現金がなくなる経験をし

今もコロナ禍で似たような状況です。

 

しかし、2008年のような切羽詰まった精神状況ではなく

冷静に物事を見つめ、

会社を存続させるには、何を選択するのか…と

考えられるようになったことは成長したんだと自分自身を客観視しています。

 

良いと思える出来事も、悪いと思える出来事も

全て合わせた上での経営…です。

 

他の人には出来ない経験をさせてもらっている

と思えれば、経営者はとっても遣り甲斐のある楽しい仕事だと感じます。

 

続いてのお話は…

 

売上高2億円超で、現金を残せなかった話

あれは忘れもしない2011年…タイで大洪水があったときです。

 

2011年洪水

2011年。アユタヤ県(バンコク北部)を襲った洪水です。オフィスの1階部分が水没した工場が多かったです。

 

当社はある企業から大型の案件を受注し、毎日、目まぐるしいほど忙しく

私も社員も、馬車馬のように働いていました。

 

私も社員も

売上高○○バーツ!
 

今日も達成したぞ~!
大型案件○○バーツ受注です!

とアドレナリンが出まくりでした。

 

それは、もう本当に元気でした…

 

いざ、決算期になり

 

私(前田千文)
あれ? あれれれ??

 

売上高は2001年の創業以来最高の2億円越えだったのに、

その時、現金をまったく残せませんでした…

もう…ショックですよ…

 

過去4年分の損益計算書やら、ありとあらゆる経理書類を出しました。

 

計算したところ…利益率が…じわり…じわり…と下がってました…。

 

当然ながら、社員がおりますので、給料を払ってますから

ジワジワと固定費が上がってきます。

 

それだけではなく、判りやすく言うと安売り大売出し状態になっていました。

 

社員も私も、売上だけを見ていて、知らない間に売値が下がっていたので、

当然ながら受注が多くなり、忙しくなります…

 

それで、仕事をやったつもりになっていたんです。

 

社員としては、決算の内容を見て驚愕です。

一生懸命仕事をしてお金がないんですから…。

 

この日を機に、売上はあくまでも結果であって

売上だけに着目した経営は止めようと誓いました。

 

利益率を厳密に計算し、同時に社員にも教育し利益率を徹底させました。

 

私の会社は法律や技術など特殊な分野、難易度が高い分野を行っています。

他社では受注できない内容をしているので思い切って値段を上げました。

能力に見合った報酬を頂き、能力に見合った報酬を社員や外注さんに払おうと決めました。

 

当然ながら、一時的に売上は下がります…。

売上を見て、社員は不安になります…。

 

でも、

 

私(前田千文)
利益率!

 

としつこく言い続けました。

 

社員旅行3

2019年の社員旅行での一コマ。タイ料理をつまみながらブルーハワイを飲んでいます。

 

売上だけに着目した経営は危険だということ…

経営者として会社の舵取りに失敗したこと…

社員を巻き込んで疲弊させてしまったこと…

 

これらを刻み付けて毎日過ごしています。

 

今日の2つのお話が起業を目指す方のご参考になれば幸いです。

Youtubeで見る:経験不足がゆえに倒産しかけた話

 



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