みなさん、こんにちは。
2001年、25歳の時にタイで起業した前田千文です。
「女社長の海外起業と経営と日常生活を語るブログ」にご訪問頂きありがとうございます。
今日は2022年6月にオープンしたばかりの” Villa Franzen”をご紹介したいと思います。
実はずっと前からとても気になっていたレストランでした。
私はVilla FrantzenがあるYenakart Soi 3をよく通るのですが、ずっと一軒家が工事中でした。
おそらく7年間は工事中だったと思います。
この一軒家は広い邸宅で、いったい何ができるのだろうと思っていたところ、
素敵なレストランが完成したのです。

なかなか予約がしづらいお店なのですが、やっと予約が入ったので行ってきました。
Villa Frantzenの起源とスウェーデンでのミシュラン獲得の歴史
Villa Frantzenはスウェーデン人のChef BJÖRN FRANTZÉNにより
2022年6月、バンコクのYenakart Rdに誕生しました。
本店であるFrantzen は2008年にスウェーデンのストックホルムに誕生しました。
スウェーデンではミシュラン3つ星を獲得しています。
Chef Frantzenは2013年にスウェーデンの美食評論家により “The chef of all chefs”と称されました。
そんな彼がオープンしたバンコクのVilla Frantzenを任されているのが、
スウェーデン人のChef MARTIN ENSTRÖMです。
バンコクに誕生したVilla Frantzenは、
Villaの名前にふさわしく美しく整った庭園に邸宅のようなたたずまいのレストランです。
そしてインテリアやデザインは、スウェーデンにあるデザイン会社の
Joyn Studioの3人のスウェーデン人女性によりデザインされました。
“Nordic meets Asian influence “にふさわしく、
バンコクの喧騒の中に北欧がすっぽりと入った感じです。
シェフの強いこだわりの中に、アジアやタイへの尊敬の念を感じます。
では、お腹も空いてきましたので早速レストランに入りましょう。
Villa Frantzenバンコク店の詳細なレビューと評価
Villa Frantzenバンコク店の内装と雰囲気
Villa Frantzenは、冒頭でも述べました通り“ビラ”の名にふさわしく、
入り口を入ると美しいグリーンに白亜の邸宅が見えます。

入り口を入ると右手にレストランがあり、左手にはBarがあります。
奥に広々とした駐車場があります。
伺った当日は17:30に予約をしており、早めに到着したためBarで待ちました。

天井が高く自然光を取り入れた設計。
シンプルな中に機能的で整った空間はすがすがしいものです。

色合いも華美ではなく落ち着いており、ゆったりできる空間となっています。
ここで食事の時間が来るまで待つも良し。
食後にゆっくりとお酒を楽しむのもよさそうです。
では、時間になったのでレストランへ移動します。
スタッフの方が案内してくれ、まずはオープンキッチンが目に入ります。

テーブルからはキッチンが見え、
数々の美しい料理が作られるのを見ながら食事を楽しめますます。

Villa Frantzenは北欧、それもスウェーデンにこだわっています。
レストランのデザイン、内装、食器に至るまで全てスウェーデン製です。
タイにもIKEAができて、北欧の家具に親しみができましたが、
Villa Frantzenで改めてテーブルや椅子などを見ると、
シンプルな中にも気品があり、良さを改めて感じました。
美しい料理が盛られたお皿は、スウェーデン人の陶芸家Calle Forsburgの作品でした。

土の温かみと釉薬のこってりとした感じは、
どことなく日本の茶器を感じさせるものでした。
マナーとしては悪いのは分かっていましたが、
つい何のお皿か知りたくて裏を見てしまいました。

美しく磨かれたグラスの数々は一点の曇りがなく本当に美しかったです。

また、使われているスプーンやフォークの美しさにも感激しました。

メインコースにお肉を選んだのですが、その際にナイフを選ばせてくれます。

このナイフもスウェーデンが誇る創業1891年のナイフ・メーカーの
タイでもアウトドア用品ショップやLAZADAなどに売っています。
スウェーデンの“機能的な美しさ”を感じました。
Villa Frantzenでは、どっぷりとスウェーデンを味わうのがよさそうです。
お食事については後述しますが、Villa Frantzenそのものを楽しむのが良いのかもしれません。

Villa Frantzenでの食事体験とメニューのハイライト
私はディナータイムに伺いました。
ランチは土曜日と日曜日のみとなっています。
ディナーはコース料理になっており、全部で6品です。
なお、ランチもディナーと同じメニューです。
食前にオイスターやキャビアを別途注文することも可能です。


1品目から5品目まではお食事のメニューで、2つあるメニューのうち1つ選びます。
6品目のデザートは3つの中から1つ選びます。
料理に合わせて6グラスのワインペアリングも可能です。

お酒が苦手な方向けにノンアルコールの5グラスのペアリングもあります。

料理がサーブされる前にパンをいただきます。
このパンはスウェーデン南部の伝統的なパンで「Kavring(カブリング)」といいます。
ビール酵母を発酵させたパンで、ほのかに甘みが特徴的です。

気のせいだと思うのですが、黒糖パンと味がよく似ています。
Kavringを味わっていると、一品目が来たようです。
まず1品目は夫も私も”Cured Norwegian salmon & beer poached king crab”を注文。

日本のちらし寿司を思わせるような、美しい宝石箱のような色合いです。
やはり北欧と言えばサーモンですから、せっかくなので頼んでみました。
1品目なので軽い味わいです。
塩味、甘み、酸味のバランスが良く、アクセントはワサビとディルです。
鮭のいくらより小さな“鱒のいくら”がプチプチとした食感で楽しませてくれます。
ワインペアリングはドイツのリースリングワインです。

ドイツのワインは甘めのワインが多い印象で、
リースニングワインも甘いという印象があります。
実際に甘口の方ではありますが、奥に辛味も感じ、
サーモンと相まってそれぞれの良さを引き立てる味わいです。
私はあまりお酒が飲めないので、1杯だけスパークリングワインを頂きました。

2品目は、夫は”Cauliflower chawanmushi”を注文。
“茶わん蒸し”と言えば日本料理です。

見た目は日本の茶わん蒸しには程遠いのですが、
味は“茶わん蒸し”だったようで、見た目と味のギャップに驚きながら食べたそうです。
私は”Jerusalem artichoke & vendace roe”を頂きました。

さわやかな酸味にアーティチョークの軽やかな歯触りがおいしい一品です。
酸味をクリームが和らげてくれます。
なお、ワインペアリングはフランスのワイン。
この年のワインは他の年よりも評価が高かったそうです。

軽やかな果実の味がふくよかに広がる白ワインです。
続いて3品目は、夫は”Grilled scallops & fermented parsnips”です。

どことなく、日本食っぽい感じがするお味です。
おそらく醤油の風味でしょうか。
ワインペアリングは、なんと京都の日本酒!

確かに、このお料理はワインよりも日本酒の方が合いそうです。
辛口の日本酒とホタテの塩味、しょうゆの風味がマッチします。
私は”Cold poached lobster & rhubarb”を選択。
以前” Blue by Alain Ducasse”に伺った時も”rhubarb“を食べました。

今回で2回目の経験となります。

ロブスターの甘みと塩味に、生のアーモンドの食感と風味、
トマトとルバーブの酸味が混ざり合って、ロブスターを引き立てます。
ほのかにvanilla waterを背後に感じながらおいしくいただきました。
そしてメインとなります。
メインは私も夫も”Duck & foie gras“を選択。

いろいろなお店でDuck & foie grasを食べていますが、
甘味が強いソースで提供するお店が多いです。
Villa Frantzenでは甘みを抑えた味付けで、
甘い料理が苦手な私にとっては食べやすい一品でした。
鴨肉とフォアグラへの火の通りが絶妙で、
おそらく食材とバランスが一番おいしくなる火加減なんだろうと思いながら食べました。
ワインはポルトガルの赤ワインを合わせます。

フルボディーで土とオークの香りが特徴的です。
かといって重さを感じず飲みやすいワインでした。
どのお料理も食べやすく、塩味を抑えており、
それぞれのプレートに個性を感じ楽しませてくれました。
最後はデザートで締めくくります。
夫は甘いものが大好きで”Smoked ice cream 2.0”を選択。
カカオの苦みと甘み。そして、デザートなのに「塩味」で、すっきりとした味わい。
夫曰く、デザートなのに「しょっぱい」と…。
ワインはスペインの白ワインと合わせます。

フルーティーな味わいで、かんきつ類やトロピカルフルーツを思わせるような味わいです。
カカオの苦みと塩味と合います。
口をすっきり中和させてくれます。
私は”Blood orange sorbet“を選択。

口をさっぱりとさせてくれる一品でした。
これも、塩味がします。
オレンジシャーベットの下にはポメロが敷き詰められており、
酸味と甘みと、そして塩味が混ざりありユニークな味わいです。
料理の印象としては、味付けは軽めです。
一品一品が飽きのこない量とバランスで、もうちょっと食べられそう…と言う感じです。
このくらいがちょうどよいのかと思いました。
全ての食事を終え、最後にラズベリー味のプチフールを頂き、
どっぷりとスウェーデンに浸かりつつも、タイのテイストも味わえ、
満足してVilla Frantzenを後にしたのでした。
Villa Frantzenバンコク店のドレスコードガイド
スマートカジュアルです。
男性はスラックスを履いてください。

Villa Frantzenでの食事の予算
予算は以下の料金となります。
ランチ: 6コース(4,200 THB) 土・日曜日のみ
ディナー: 6 コース (4,200 THB)
ワインペアリング: 6 グラス (1,890 THB)
ノンアルコールペアリング: 5 グラス (1,500 THB)
Villa Frantzenの長所と短所:本音のレビュー
Villa Frantzenの魅力と特長
Villa Frantzenの改善点と注意事項

Villa Frantzenバンコク店の基本情報とアクセス方法
場所: No.7 Yen Akat Soi 3, Chongnonsi, Yannawa, Bangkok 10120
Tel. 087 344 8222
Facebook: https://www.facebook.com/villafrantzen/
IG: https://www.instagram.com/villafrantzen/?hl=en
URL: https://villafrantzen.com/
予約サイト: https://villafrantzen.com/about-us/reservation/
ランチ:土・日曜日のみ (12:00 – 13:30)
ディナー:火~日曜日(17:00 – 23:30)
月~日曜日(17:00 ~)
駐車場:あり






この記事に関するコメントをお待ちしております!