みなさん、こんにちは。
2001年、25歳の時にタイで起業した前田千文です。
「女社長の海外起業と経営と日常生活を語るブログ」にご訪問頂きありがとうございます。
今日は、「割烹ひさ」をご紹介したいと思います。
私が最近食べた日本食店の中で、断トツでおいしく、
改めてバンコクの日本料理店のレベルの高さを感じさせるお店でした。
実はずっと前からとても気になっていたレストランでした。
日本では「割烹」と聞くとかなり敷居が高く、予約も取りにくいのですが、
バンコクでは比較的気軽に行けるのは魅力だと思います。
なおドレスコードもありません。
割烹ひさ:バンコクで最高の日本食体験
割烹ひさは、Sukhumvit Soi 20のMille Malle MallのG Floorにあります。
Mille Malle MallをSoi 20側から入ると、割烹ひさはすぐ左手にあります。
割烹ひさは日本の福島県出身のシェフ比佐さんが2017年6月にバンコクにオープンしました。
Facebookなどのページはありますが、
基本は広告をせずに口コミのみでおいしさが広まったお店です。
完全予約制のカウンターのみ8席のお店です。
食材は季節の魚介類を日本から仕入れ、
その日の食材と食材の状態により、お客様に提供する料理を変えています。
日本は皆さんご存じの通り、南北に長い国なのですが、
ひとくくりに「魚」と言っても、その時の季節に応じて、獲れる魚や味が異なります。
割烹ひさでは、その瞬間に最もおいしい食材を産地から仕入れています。
意外なことに、日本に住んでいると食べる機会がなかった食材を、
このタイで食べられることに不思議さを覚えるとともに、ありがたさを感じます。
基本はメニューというものはなく、
比佐さんのインスピレーションにより、日々のメニューが変わります。
後述しますが、比佐さんの強いこだわりや
プロの料理人としてのプライドを一皿一皿に感じ、尊敬の念を覚えました。
職人技を目の前で見ながら繰り広げられる美しい料理の数々に惚れ惚れします。
私の話は十分だと思いますので、
お腹も空いてきましたので早速レストランに入りましょう。
割烹ひさの詳細なレビューと評価
レストランの内観と雰囲気
まず入り口を入ると、割烹らしくカウンターが広がります。
基本的な割烹料理店は、華美な装飾などはなく、
清潔感があるシンプルなところが多いのですが、
割烹ひさもすっきりとした佇まいです。
席数が最大でも10席で、通常は8席までとなっているそうです。
私が伺った日は、7席のみでした。
隣の人とのスペースも広く取られ、ゆっくりと食事ができます。
客層も落ち着いた方が多いので、
静かにゆっくりと食事をしながらお話ししたい方に向いていると思います。
日本人の場合は、仕事上の接待での利用が多いというのも納得です。
特別なお客様をおもてなしするのにふさわしいと感じました。
注目の料理と味の評価
割烹ひさにはメニューがありません。
事前に苦手な食材と希望を伝えます。
お店に行き、カウンター越しに比佐さんと話しながら決めていきます。
基本は魚を中心とした料理で、仕入れた食材により調理方法が変わるため、毎
日行ったとしても、異なる料理が出てくるそうです。
私が伺った日はデザートも含め12品を頂きました。
まず、この日の1品目は「なまこ」です。
丁寧にした処理がされ、塩味、酸味、甘みのバランスが良く、
食事の最初にふさわしい一品です。
味付けは全体的にシンプルで、塩味が抑えており、食材を生かす味付けでした。
タイにある日本食店は塩味が強いところが多いのですが、
ここはかなり抑えられており、香りと出汁が引き立ちます。
2品目は「富山県産のホタルイカの酢味噌和え」です。
ホタルイカは小ぶりでしたが、甘みが強く、
ほんのりとした甘みの酢味噌が食材を引き立てます。
タイにある日本食店では、酢味噌などの調味料に市販品を使う店もありますが、
割烹ひさでは、全て手作りだそうです。
3品目は「北海道産バフンウニと宮城県産ホタテ」です。
バフンウニは最高級のものを使用し、全く苦みがなく、海の香りとウニの甘みがします。
ホタテもねっとりとした甘みが広がり、本わさびのさわやかな香りが口に広がります。
目の前でワサビをすってくれます。
市販ワサビが苦手な人も「本わさび」はほのかに甘みがあるため食べられる方も多いようです。
ここまで食べて、この料理をより引き立てるのは日本酒だと思い、
この日は福岡県産の「博多の森」という辛口のお酒を注文しました。
私はあまりお酒を飲まないのですが、久しぶりに飲んでみたくなりました。
辛口の中でも「超辛口」の日本酒だったのですが、
魚の脂を日本酒がすっきりとさせてくれます。
4品目は「キンメダイと自家製ゴマ豆腐」です。
昆布の上品なお出汁がキンメダイを引き立て、
自家製のゴマ豆腐のほんのりとした甘さが口に広がります。
スプーンでお出汁も全部飲んでしまいました…。
5品目は「イナダ」です。
日本とイタリアンの融合みたいな雰囲気です。
マダガスカル産の胡椒がイナダの上に乗っているのですが、
全く辛みはなく、むしろ甘みを感じます。
なのに、においは胡椒なんです。
イナダは6日間熟成させ、より旨味を凝縮し、
それを引き立てるようにオリーブオイルとほんのりとごま油、そしてお醤油の味わい。
口に含むとさわやかな青のりの香りが広がります。
おいしい…。
思わず心の声が言葉となって漏れ出てしまいます…。
隣に座っている夫を見ても、ニコニコしながら食べているので、
本当においしいんだと思います。
6品目は「ボタンエビとイクラしょうゆ漬け」です。
ボタンエビはまったりと甘く、口に絡みつく感じです。
イクラのしょうゆ漬けは、比佐さん自身が漬けているそうで、塩味と甘みのバランスが抜群です。
産地以外の場所で食べると塩漬けが多いので、あまり好きではないのですが、
割烹ひさのイクラは本当においしいです。
私は実家が海の側なのですが、
鮭を買って自宅で母が漬けてくれたイクラを食べていたのですが、それを思い出させます。
7品目は「鴨の茶碗蒸し。イタリア産トリュフ添え」です。
トリュフは目の前でスライスしてくれます。
茶碗蒸しの湯気に乗って、ふわーっと香りが広がります。
トリュフの下に「鴨のスライス」があるのですが、
火加減が絶妙で、鴨が柔らかく、脂と甘みが茶碗蒸しになじんで絶品でした。
茶碗蒸しの餡も素材を引き立て、熱々をフーフーしながら頂きました。
8品目は「長崎県産の〆サバ」です。
私も夫も、ここまでおいしいサバは食べたことがないほどおいしかったです。
実際にサバを見せてもらったのですが、脂が多くテカっているほどでした。
2時間、塩でしめた「しめサバ」なのですが、脂が多いので塩が入らないほどだそうです。
ほんのりとした塩味を感じます。
サバの上には大根おろしと梅が乗っているのですが、
サバの力強いおいしさをより引き立ておいしく頂きました。
9品目は「のどぐろの炙り」です。
これまた、サバと違ったおいしい脂のお魚です。
皮の部分がパリッと仕上がり、身は柔らか…。
不思議な食感です。
ここまで来ると、私も夫も食材との会話となり、お互い無言です。
喧嘩をしているわけではなく、自分の世界真っ只中です。
10品目は「青森県産のもずく酢」です。
この「もずく」を食べてびっくりしました。
噛むと「プチプチ」音がするんです。
これは「生」である証拠で「新鮮」であることの証です。
日本に住んでいても、「生のもずく」を食べる機会は産地以外ではないと思うのですが、
まさかバンコクで食べられるとは驚きました。
味もお酢の酸味がまろやかでおいしく頂きました。
そして11品目、最後は「ごはん」で締めます。
比佐さんが、炊き立ての蒸らしていない「ごはん」を少しだけよそってくれました。
なお、ごはんは土鍋で炊き上げてくれます。
炊き立てのご飯は、水分が抜けてなく、少し柔らかな感じです。
米の甘い匂いが広がり、口に含むと「からすみ」のほのかな塩味と相まって幸せな気分になります。
そして、「マグロの脳天、黄身のしょうゆ漬け」のどんぶりを頂きます。
自家製のなめたけと高菜が添えられているのですが、味付けがまろやかです。
マグロの脳天は、どことなく鶏肉を食べているような感じになります。
お米もおいしく、気が付いたら目を摘むって食べていました…。
とうとう最後になってしまいました。
最後はデザートです。
この日のデザートは、「クリームチーズとイチゴ」です。
私は甘いものが苦手ですが、この一品は食事の最後にふさわしく、さっぱりとした甘みでした。
おいしい食事は人を幸せにしてくれると、改めて感じたひと時でした。
一品一品が丁寧に作り込まれ、それぞれの食材を引き立てる料理方法は感動しました。
割烹ひさでしか味わえない品々だと感じました。
再訪を強く誓い家路につきました。
割烹ひさのドレスコード:何を着て行くべきか
特にドレスコードはありません。
自由な装いでどうぞ。
エアコンが少し肌寒いので、羽織るものを持っていくと良いでしょう。
割烹ひさでの食事予算:価格とコストパフォーマンス
4,600 THB++からとなっております。
私は2人で伺いました。
4,600 THB++ のお料理、日本酒300mlを注文し、11,388 THBでした。
なお、メニューはありません。
基本の4,600 THB++の場合、12品~14品になります。
事前に、予算と希望を伝えると良いでしょう。
割烹ひさのおすすめポイントとマイナスポイント
おすすめポイント
マイナスポイント
割烹ひさの詳細情報
場所: G floor Room, Mille Malle Sukhumvit、Sukhumvit Soi 20
Tel: (+66) 02 039 2023
E-mail: shigefumi3190@gmail.com
完全予約制ですので、必ず予約を入れましょう。
Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100063530535412
駐車場:あり
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