みなさん、こんにちは。
2001年、25歳の時にタイで起業した前田千文です。
「女社長の海外起業と経営術を語るブログ」にご訪問頂きありがとうございます。
前回は、『タイ永住権の申請方法』についてお伝えしました。
今回は申請した後に起こるインタビューについてお伝えしたいと思います。
タイ永住権申請のインタビュー内容を公開
2011年12月に永住権の申請書類を 入国管理局に提出し
その2か月後(2012年2月)に、入国管理局からお呼び出しがかかりました。
インタビューのお知らせです。
インタビューは全部で2回行います。
私の場合はタイ永住権を持つもの(夫)の配偶者としての申請だったため
1回目は、申請後の2012年2月に夫とともにインタビューに臨み、
2回目は、1回目のインタビューから1か月後の2012年3月に私一人で臨みました。
それぞれのインタビューはこんな感じです。
1回目のインタビュー(2012年2月、夫と2人で)
ある日突然、速達で郵便物が届きます。
インタビューは日時指定です。
夫とともに入国管理局へ来ることと、必要書類が記載されていました。
必要書類は、永住権を申請した際に提出した書類一式です。
インタビューと言いましても、顔見せと書類の確認と言った感じで 個室に入り、
ソファーに座ったまま時々質問を受け、
私たちが答えた内容を係官が記載すると言う作業が1時間ほど続きます。
聞かれたことは、下記のような感じです。
結婚はどこでしましたか?
いつ結婚しましたか?
どこで出会いましたか?
ご両親の名前は何ですか?
ご両親の職業は何ですか?
お二人の出身地はどこですか?
このようなことを聞かれました。
インタビュー時に「二人が一緒に写っている写真があるか?」と聞かれます。
偽装結婚での申請を防ぐために聞かれるようですが
日本人は永住権の申請をする人自体が少ないので
あまり細かいことは聞かれないようです。
2回目のインタビュー(2012年3月。1人で)
2回目は1回目のインタビューが終了後1か月後に1人で受けました。
1回目と同様、速達郵便が届きインタビューの日時が指定されます。
受け取った日から2日後です。
書面には、インタビューの目的とインタビュー日時と場所の記載があります。
インタビューの目的には、以下のことが記載されていました。
インタビュー前に、書類のチェックを受け、写真を撮影してから番号札をもらい、別室で待ちます。
私は33番札でした。
申請者は中国人、台湾人、インド人が多く、日本人は私だけのようでした。
何名かイギリス人の方もいました。
インタビューは番号札順に呼ばれ会議室に一人ずつ通されます。
インタビューは入国管理局長ほか6名いました。
インタビューの様子を写真撮影する人、ビデオを撮影する人、
インタビューの回答を書く人がおり、 総勢7名の担当官でした。
正式なインタビューということで、制服を着ています。
さすがに目の前に7名も並ぶと圧迫感があります。
ただ、みなさんにこやかで、終始雑談のような感じのインタビューでした。
最初は簡単な質問を聞いてきますが、ある程度タイ語ができると思われると、
複数名が一斉に聞いてくるので誰に答えて良いかが判らず、ひたすら聞かれた事に答える、、、
という本当に雑談のような感じです。
こんなやり取りが印象に残っています。
名前は何ですか?
まえだちふみ です。
国籍と出身地は?
国籍は日本です。出身は山形県です。本州の北側です。
地震と津波の被害は大丈夫でしたか?
(2011年の震災の話題になりました。)
宮城県の隣なので、かなり揺れましたが、
山形県は反対側なので津波はありませんでした。
それはよかったですね~。
タイに何年住んでいますか?
結婚していますか?
7年になります。結婚しています。
ご主人の会社の業種を教えてください。
印刷業です。
タイで働いた事がありますか?
あります。
タイに来た頃はスアンクラーブ高校で
日本語を教えていました。
それは良いですね~。場所はどこですか?
サムトプラカン県です。
好きなタイ料理は何ですか?
イサーン料理が好きです。
(担当官が一同驚く)
イサーン料理の何が好きですか?ソムタムとか?
スープ・ノッマイが大好きです。
(一同大爆笑。マニアックなローカルフードです。)
なかなかこの料理は食べられませんよ~(笑)
どこで食べたのですか?
学校で働いている時に、同僚の多くがイサーン地方の
ロイエット県の出身でした。
みんないつもイサーン料理を作ってくれ
「これがタイ料理だよ~」と食べさせてくれました。
それと、「タイ語を教える」と言って
イサーン語を教えてくれました。
イサーン語を話せますか?少し喋ってみてください。
(イサーンはタイ東北部です)
「どこ行ってきたの?」
「何買ったの?」
「それはあっちの市場の方が安いのにぃ~」
「ご飯食べた?」
「まだ食べてないよ」
「じゃ、一緒に食べよう」
とイサーン語で会話風に言ったところ、大爆笑でした。
これを最後にインタビューは終わるのですが、
部屋を出る時に審査官からこのように聞かれます。
「チャオ シ パイサイ?」
(イサーン語で “どこ行くの?”)
またまた大爆笑でした。
その他に聞かれた事は、以下のようなことです。
寄付はしていますか?
タイのどんなところを旅行しましたか?
タイのどんなところが好きですか?
なぜタイに永住したいのですか?
自宅での会話はタイ語ですか日本語ですか?
と、ごく簡単な内容でした。
それと…「ご主人のお給料が良いですね~」と言われました。
実は私は夫の給料を知らないのですが、その事を伝えたところ
「これは、言ってはいけないことを言ってしまったかね?
今聞いた事は、忘れてください。
あ、でも、そんなことを言うと記憶されますね(笑)」
と言っていたので
「それはとても有益な情報です!家に帰ったら、夫に確認します!(笑)」
と答えたところ
「どこの国でも、奥さんは怖いね~~~~」 と言っていました。
インタビューというよりは個人的な興味で、会話を楽しむ、、、というような感じでした。
友人が「タイ国歌を歌うの?」と聞いてきたのですが、永住権の申請では歌いません。
帰化申請(タイ国籍を取得する)の時はタイ国歌を歌います。
個人的な印象ですが 全くタイ語ができないで永住権を申請するよりも
日常会話はできた方が印象は良いかと思います。
今日は永住権申請後のインタビューについて書きました。
タイ永住権の取得を目指す方の参考になれば幸いです。
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