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タイ人社員とのお給料に関するトラブルとその対処方法~25歳の時にタイで起業した女社長の実体験

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このブログにたどり着いたというあなたは

外国や海外での起業、 もしくは海外に住んでみたい…など

どんな理由があるかはわかりませんが、

海外に興味があり、かつ、いつかは起業してみたいという方なのではないかと思います。

 

今日は実際に私が経験したタイ人社員とのお給料に関するトラブルとその対処方法についてお話ししたいと思います。

 

目次

お給料に関するトラブル

給料日の次の日に出社しないケースが多々ある

私はアパートに住んでおり、毎朝、迎えに来る運転手さんと車で駐車場に車があふれ

雑談している運転手さんも多く見かけます。

しかも、駐車場に空きがないという事もしばしば…。

 

それが、月の初めになるとアパートの駐車場がガラ~ンとしていることが多くあります。

 

私(前田千文)
あれ?なんで誰も居ないの?

今日、何か特別な日?

 

タイにある会社の多くは、月末が給料日です。

 

私(前田千文)
あ~、なるほどね!

 

私はすぐに理解しました。

日本に住んでいたときは、給料日と社員の出勤率の関連性がわからなかったのですが

タイに長く居ますと…給料をもらうと、辞めてしまう社員が結構多くいます。

厳密には、勝手に休んじゃう…と言いますか、失踪??行方不明??

 

だいたいこんな感じのようです。

お給料もらって、お金がいっぱい!

楽しくなって、お酒飲んで、二日酔いで起きられなかった。

会社に行くのが面倒。連絡するのも面倒。

「休んじゃえ!」…で、本当に休む。

会社に行きづらくなる。それが数日続く…

気が付いたら解雇になっていた。

 

こんなの普通です。よく聞く話です。

2日経っても来ない…。3日経っても来ない…。

タイに来た初めのころは。どうしたんだろう…と心配になって、本人に電話をしたりします。

当然ながら、連絡は着きません…。

無断欠勤なので、最後は解雇になります…。

 

普段、アパートの駐車場にたくさんいるはずの運転手さんがいなくて、

駐車場にスタンバイの車がなかったのは、みんな失踪…いいえ、休んだのでしょう。

 

今日までお世話になりました。今、会社辞めます。

 

いきなり辞められるとびっくりしますが、

言ってくれるだけ、とってもまともな部類だと思うようになりました。

 

対処方法:タイ人社員が無断欠勤したら、それは退職したという事を理解する。

ある日の打ち合わせの様子

ある日の打ち合わせの様子です。残したい利益を起点に数値目標を確定します。

 

お給料に不満があると、辞めるとほのめかすが、給料交渉に応じてはいけない。

数年前の話になりますが、2年くらい勤務していた運転手さんが辞めました。

私の会社では、運転手さんを正社員として雇用しています。

会社によっては、派遣社員というケースもあります。

 

その運転手さんですが、とってもまじめで良い人でした。

無遅刻、無欠勤、礼儀正しく、運転も安全運転第一。穏やかな人でした。

辞めたことは残念ですが…辞めた理由は、一言で言うと

 

お給料、もっと欲しい

 

でした。

 

辞める前に、運転手さんに下記のような相談(?)を言われました。

ここでの仕事は大変満足しています。

できれば長く働きたいと考えています。

社長やスタッフの皆さんもとても良い人です。

ただ、私には妻と3人の子供があり、家のローンもあります。

私はまじめに頑張って働いてきました。

給料を…なんとか…考えてもらえると嬉しいのですが…

 

夫にこのことを愚痴ると、このように言われました。

彼はまじめだし、無遅刻・無欠勤だし、

“運転手当て”などつけて、給料を上げてあげれば?

 

私の判断は、NOでした。

もし、手当てなどを追加し、給料を上げようものならば

私の労務管理が大変になります。

今いる既存の他の社員…どう思うのでしょうか?

 

英語できます、日本語できます…なので手当て下さい。
スタッフ
私、がんばってます!なので給料を上げてください。

 

このように交渉してくる可能性があります。

絶対ないとは言えません。

 

もう一つは、

給料と仕事の内容、仕事に必要な能力が給料を上げてまでも、必要な能力なのか?

と考えた際に、NOだったのです。

なので、運転手さんに関しては引きとめもせず、そのまま退職となりました。

 

今の給料に不満がある方。なぜ、その給料なのでしょうか?

能力に対する対価でしょうか?

時間に対する拘束の対価でしょうか?

将来性に対する対価でしょうか?

一つ言えることは、今頂いているお給料の金額が現時点での会社からの評価だということです。

 

会社は通常、『査定』というものがあります。

会社にとって必要とされる能力を評価することが重要だと考えています。

 

対処法:労務管理が大変になるため、給料交渉に応じてはいけない。

月例会議の様子

月例会議の様子です。会議では発表や報告がありますが、「相手に伝える練習」も兼ねているため、プレゼンテーションのような形式で行います。

 

昇給に不満があると、辞めるとほのめかすが、やはり交渉に応じてはいけない。

2016年4月の話です…。

当社は基本、年2回、昇給の査定があります。

昇給は4月と10月にあり、役職や職務内容に応じて、業務をチェックし、昇給する場合は月末の給料に反映されます。

 

毎回、昇給の査定が終わると、当時の部長だったA部長がやってきます。

社長、ご相談があります。

 

このA部長の「ご相談があります…」は、ほぼお金にまつわる話しでした。

私は、誰に見せるわけでもないのですが、私自身のために書いている業務日誌があります。

その業務日誌を見たところ、3年連続で、4月の給料日(=査定内容が反映される日)にやって来ていました。

 

要件は、

XさんとYさんの昇給額を見直してもらえませんでしょうか?

でした。

 

そして、このように続けます。

XさんもYさんも頑張っています。

私自身は給料に不満はないのですが、若い将来性がある2人は

今の給料ではかわいそうだと思うんです。

昇給額を再度検討してもらえないでしょうか。

 

3年連続して同じ事を聞いています。

私の会社は4月が年度初めという事で、毎年4月の中旬に経営戦略会議があります。

(経営戦略会議については下記をご高覧ください)

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その場で、会社の売上、利益、経済環境などかなり細かく説明しています。

また管理職に関しては、管理会計も教えており、

会社の数字がどのように構成されているかを理解していると思っていました。

 

私(前田千文)
あのですね、Aさん、、、

先日も幹部会議で説明したと思いますが、

売上高は昨年度と比較して落ちています。

外注費も上がっているし、利益が悪化していると話したの覚えていますか?

あの昇給額は、私が今出来る精一杯の誠意です。

去年は、会社を週休二日にしました。

週休二日にしたという事は、皆さんお給料は、実質、上がっていますよね?

また、コミッション制度を取り入れました。

取り入れた際に文書で

『コミッションは“利益の即時還元=ボーナスの代わり”」

と言ったのを覚えてますか?

何回も説明していますよね?

実際にコミッションは、半年で月給を超えているではないですか?

それで、「更にください」とはどういうことなのでしょうか?

Aさんは部下の事を思って、

言いたくない事を言っているのはわかりますが

これ以上は無理なんです。

 

そうしたところ、Aさんからはこのように言われました。

社長の言うことは、わかりました。

そういう事であれば、XさんもYさんも退職してしまいます。

退職したら結果的に痛手を負うのは、社長ではないんでしょうか?

 

私(前田千文)
説明したとおり、私としては今できる最大限の事をしました。

それで辞めるというのであれば、仕方がないと思います。

要望に応える事は出来ません。

Xさん、Yさんの人生ですから職業は自由に選択して下さい。

もう1度言います。

辞めても構いません。

 

正直、Xさん、Yさんに退職されたら業務としては困ると思います。

私だけではなく、他の社員にしわ寄せが来ますから大変だとは思います。

しかし、何とかなります。

いないなら、いないなりに何とかするでしょう…

 

対処法:お金に関する交渉事は毅然とした態度を示す。
説明して理解を得られず、それが原因で退職するのであれば「仕方がない」と覚悟する。

オンライン講義の様子

2015年よりタイ労働法の講師をしております。オンラインでの講義の様子です。

 

このAさんとのやり取りの後、

当時、入院していたNさんのお見舞いのために病院へ伺います。

Nさんは1か月以上も入院しており、当時、経営戦略会議に出席することができませんでした。

 

そこで…このような話をしました…。

 

経営者として毅然とした態度で臨む

Aさんと話しが終わった後、入院しているNさんを訪ねました。

 

たわいもない話しをし、話しが途切れた時にNさんが、こう切り出します。

社長…

今日、会社であった事、全部知ってます。

先日の経営戦略会議の事も聞きました。

社長が病院に来る前にAさんが、また昇給の事で交渉しに行った事も知っています。

 

私はNさんに聞かれるまで、会社であった事を話すつもりはありませんでした。

 

続けてNさんが、こう言います。

 

自分たちがどんなに恵まれているのか、判らないんです。

社長がせっかくやってあげたことも

「もっとくれ、もっとくれ」と、どんどん欲深くなるんです。

社長は全てを聞き入れる必要はありません。

不満があるのであれば、退職すればいいんです。

自分たちの意志や思いを言うのが、ダメだという事ではありません。

求めすぎると大切な事を失う事もある…それを知らなすぎます。

また、自分の能力を高く見過ぎです。

私は給料と責任は連動していると考えますが、

「責任がある」と言う事が抜けています。

 

病室でNさんとは約1時間話したでしょうか…。

自分の事で精一杯なのに、会社の事を考えていたと思うと

私は胸がいっぱいになり泣きそうでした。

 

面会時間が終わりに近づき、部屋を後にし車に乗った瞬間、涙が込み上げて来ました。

 

この時に私は

私(前田千文)
経営者としてもっとしかっりしなければ…。

毅然とした態度で臨まないと不幸になる社員を作ってしまう。

と痛感した出来事でした。

 

対処法:経営者として「自分の経営の基準」を持ち、決断する時は基準を振り返る。

ワット・アルン

暁の寺(ワットアルン)です。夜のライトアップが有名ですが、日中も白く輝き綺麗です。

 

 

今日はタイでの会社経営の中で、私が経験した「タイ人社員とのお給料に関するトラブル」を書きました。

私の経験が、皆様のお役に立てたらうれしいです。

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