みなさん、こんにちは。
2001年、25歳の時にタイで起業した前田千文です。
「女社長の海外起業と経営術を語るブログ」にご訪問頂きありがとうございます。
まず初めに、今日お伝えすることは私個人が経験したことであり、
あくまでも私の「ものの見方」であります。
The Naka Island, a Luxury Collection Resort & Spa, Phuket(以下、The Naka Island)に
2022年3月24日(木)~3月27日(日)まで3泊4日で滞在しました。

実はThe Naka Islandには過去に3回滞在したことがあります。
ただ、その時はSix Senses Destination Spaという名前でした。
The Naka Islandはリゾートの名称にもなったNaka Yai islandにある唯一のリゾートです。

The Naka IslandのZ barがある岬は「Heart of Mythical dragon(ドラゴンの心臓)」と呼ばれています。
敷地に入る前に、鐘を2度鳴らします。

私も夫も、すごく良い印象をもっており、
いつか滞在したいと思いながらもThe Naka Island にRe-brand以降滞在する機会がありませんでした。
今回、The Naka Islandに滞在することをすごく楽しみにしておりましたが、
実際に3日間過ごしてみて、今までいろいろなところに滞在した中で
最もひどく、がっかりし、最悪な思い出となってしまいました。
また企業経営者の端くれとして、
このリゾートがなんでこんなことになってしまったのかと考えさせられました。
Beach Front Pool Villaの体験
Villa 68と65の問題点
Villa 68の問題点
今回、Beach Front Pool Villaを予約しました。
この部屋は、The Naka Islandの中で2番目のカテゴリーです。
1番上のカテゴリーは2ベッドルームのRoyal Horizonで、
今回宿泊したVillaは1ベッドルームでは1番上のカテゴリーです。
私はどこかに滞在するときは、できるだけ良いカテゴリーの部屋に滞在することにしています。
私は部屋でゆっくりすることが多いので、見える景色はもちろんのこと、
室内の環境を整えることをとても大切にしています。
ですので、今回もBeach Front Pool Villa を予約し、
Beach Frontで波の音を聞きながら読書したり、ゆっくりすることを夢見ながらVillaに入りました。
これはホームページに掲載されているBeach Front Pool Villaの写真の一つです。

しかし、Villaに入ったところ、海は全く見えませんでした。


しかも、Beach Frontは工事中で、このような状態でした。

すぐにコンシェルジュのMs. Sに連絡をし、事情を説明し部屋を代わってもらうよう交渉しました。
そして事前にVillaを見たいと伝え、Villa Tourに出かけました。
空いている部屋は海が見えないTropical Pool Villaが2つと、少しだけ海が見えるVillaでした。
そして、Beach Front Pool Villaにも1つ空きがありました。
最初、Beach Front Poolは空いていないと言われましたが、
かなりの苦情を言ったところ、1部屋だけ空きがあるとの回答を得ました。
全てのVillaを見せてもらい、やはりBeach Frontが良かったので、
チェックインから2時間後にVilla 65に移動しました。
ただ、このVilla 65もBeach frontは工事中でしたが、
海が見えないよりは“まし”なので、このVillaに滞在することにしました。

Villa 65の問題点
夕方になり、やっとVilla 65に移動しました。
PR用の写真通り、Villaからは美しい海が見えます。
部屋から海が見えなかったことを考えると格段の進歩です。


私はガゼボで仕事をしたり、読書したりと大半の時間を過ごしました。
やはりBeach Front Pool Villaにしてよかったです。


後述しますが、全体的にメンテナンスが悪く、
それは怒りを通り越して悲しくなるほどで最後は笑ってしまうほどでした。
Luxuryではなく「寂れた」という言葉のほうがピッタリです。
Villaは広く自然と調和した作りになっており、
風が抜けるような構造になっています。全体が広いというだけでかなりリラックスします。



ただ、メンテナンスが行き届いておらず、水道の蛇口はカルキが付着していました。

滞在して3日目の夜にはシャワーが出なくなり、
次の日の朝に(=チェックアウト当日)伝えたところ、
Mr. Dに「修理するのに2時間かかる」と言われました。
もうチェックアウトするので、修理は不要と伝えたところ、
別のVillaでシャワーを浴びることができると言われましたが、
初日から散々クレームを言い疲れたのでお断りしました。

バンコクへのフライトが16:05だったので、
13:00にチェックアウトする予定でしたが、数時間でも早く出ていきたかったので、
朝の時点で支払いを済ませ、11:40にカバンをピックアップしてもらい、
12:00にはThe Naka Islandを後にしました。
早い時間にフライトを変更しようとしましたが、満席でかないませんでした。
リゾートに来て、1秒でも早く立ち去りたいと思ったのは今回が初めてです。
The Naka Islandを離れる時に、
Director of Sales & MarketingのMs. Tより今回の滞在の件で、謝罪の言葉がありました。
Ms. Tから「普段はこんなトラブルはない」と言われましたが、
普段からメンテナンスをきちんと行い、
かつチェックしていればこんなトラブルは起こらないはずです。
また、Villaの状態をチェックしていないというのは明白でした。
おそらくゲストからクレームを言われるのは、私が初めてではないはずだと思いました。
メンテナンスの欠如
今までいろいろな5星ホテル、リゾートに滞在してきましたが、The Naka Islandは5星ではありません。
施設が古いのは気にならないのですが、とにかくメンテナンスがなってません。
施設が古くても、きちんとメンテナンスをしていれば、それは「味」にすらなります。
Villa68および65でも記載した通りですが、
全体的にThe Naka Islandは寂れていてLuxury でもありません。
そもそも、ゲストは非日常的な体験や快適さを求めているので、5星を選んできています。
ただ海がきれい、自然が豊か…などであれば、The Naka Islandである必要はありません。
Phuketは国際リゾート都市なので、素晴らしいホテルやVillaはたくさんあります。
もちろん海もきれいなところがたくさんあります。
The Naka Islandでしか得られない経験や体験をしに来ているのです。
私の期待度が大きかったから、こんなに残念な気持ちになるのかはわかりませんが、
ここまで残念な気持ちにさせる5星はそうそうないと思います。
私がLuxuryではないと思った点を記載いたします。
掃除とケアの不足
滞在したVilla 65から公共エリアへ移動中も、Villaとの境の植木は枯れ気味でした。
他のゲストが間違って入ってきて、Villaの写真を撮影していました。

リゾート内の木々は剪定がされておらず、一部は枯れていてもそのままです。
それを見ると悲しい気持ちすら起こります。
この写真はSpaへ行く途中にある竹のアーチです。

面影はあるものの、竹は剪定されておらず、一部が枯れ無残な姿でした。

海辺に面しているので、海岸に貝殻やごみ、枯れ木などが漂着します。
それらは、掃除されずに放置されたままです。
今まで滞在したほかのリゾートは、日の出から日の入りまで常に海岸を掃除していました。
貝殻1枚すら落ちていません。
この木々の漂着物は、3月27日の早朝ですが、
私がチェックアウトする直前(12:00)も、このままでした。
Public beachでしたら理解できますが、ここはLuxury collectionです。
また、プールサイドは掃除が頻繁ではないのか、木の実や葉っぱが落ちています。
1日1回くらいしか掃除をしないのではと思います。


どうしても他のリゾートと比較してしまいます。
これは、以前滞在したKoh SametのParadeeです。
ここはとても手入れが行き届いたリゾートでした。

3月25日(土)の午後にプールサイドを一生懸命掃除をしているのを見たのですが、
PR写真の撮影のために掃除をしていました。
滞在中、PR用の写真撮影をしておりましたが、PRする前にやるべきことがあるのではと疑問に感じました。
プールの問題
プールはインフィニティ―プールで、
PR写真にも使われるほどフォトジェニックな場所のようです。

私は水泳が好きなので泳ぎましたが、タイルは剥げています…。


私が住んでいる築30年近いコンドミニアムでさえ、
タイルが剥げていたらすぐに補修をしています。
ここは…。
主人はメンテナンスが悪いので、気持ち悪いという理由と、
プールで泳いで病気になりたくないという理由で、
Villaのプールも使いませんでした。
また同様の理由でBath Tubも使いませんでした。
サービスの品質
スタッフの教育状況
マネージメントレベルの方は経験が長いということもあり、
きちんとしたサービスでしたが、若いスタッフは明らかに教育されていないという印象でした。
例えば、お皿を片付ける際の手順などは、全くできていません。
大学などのHotel Management学科などを卒業していると思うのですが、初心者のようでした。
他の5星とどうしても比較してしまうのですが、雲泥の差です。
サービスの欠如
サンベッドは片づけず、そのままです。

通常は雨が降ったり、夕方になるとベッドはビーチボーイにより回収されます。
朝になった時点で、ベッドは再度セッティングします。
滞在中、1度も回収されませんでした。
3星だったらありえますが、ここは5星です。
通常、ゲストがサンベッドに着席すると、タオルのセッティングがあります。
ここはありません。
セルフサービスのようです。
私はプールのそばにVillaがあったので、自分でタオルを取りに行きました。
リゾートの食事について
レストランはTONSAI(朝食、ランチ)、RUM CHAPEL(Lunch、ディナー)、
MY Grill(ディナー)の3つあります。
メンテナンスがされてなくても、サービスが不充分でも、
ビーチの掃除が不充分でも食事がおいしければ何とかなります。
しかし…残念なことにあまりおいしくありませんでした。
今回、Half Board Planで朝食と夕食が付いていましたが、
夫に関しては食欲が失せてしまい食事が進みませんでした。








夫はおいしくないと1ピースだけ食べて食べるのをやめてしまいました。
作り方の手順がおかしいのか、生地は固く、Parma Hamはオーブンで焼いてしまってカリカリ。
Parma hamは生食です。
風味が消えてしまって台無しです…。

サンドイッチはまずく作るのは難しいからということで注文。
絶賛するほどではないですが、食べられます。
ぜいたくを言えば、パンが甘いので甘くないパンを使った方がよりおいしさが引き立ちます。
これは夫が頼んでのですが、1つしか食べませんでした。
滞在中、おいしかったのは、BBQ Pork neck。
お肉も柔らかく味付けも絶妙。
下は「大麦」なのですが、ほんのりとカレー味で食欲をそそる一品でした。


夫は辛いものが食べられないので、常に辛くしないようにと伝えるのですが、辛かった一品。
しかも、食材の管理が悪いのか海老はカチカチでぼそぼそ…。
私は全て食べましたが、夫は一口食べた後手を付けませんでした。
後述しますが、ビーガン料理はおいしかったです。
リゾートの良かった点
散々クレームを言ってきたので、
The Naka islandのスタッフの皆さんは、私がクレーマーだと思ったかもしれません。
私だって、できることならば言いたくありません。
常に良い点を見つけて、自分の滞在が心地よいものになるよう心がけていました。
そこで、良かった点をお伝えしたいと思います。
自然環境の豊かさ
木々が生い茂り、広いビーチにも面していて、自然は豊かです。
手入れが行き届いていないのでLuxuryではなかったのですが、
Natural Resortとして考えるときれいな海やきれいな夕日はごちそうでした。
Villaのガゼボの利便性
滞在中は快適な風が吹き抜け、ガゼボでゆっくりしました。

ここに座ってぼーっと海を見ているだけでも、ここに来た価値がありました。

特に夜は静かで完全なプライベートになるため景色を独占できました。
星空が美しさ
滞在中、星がとてもきれいに見えました。
この星空を見ながら、過ごした時間はとても贅沢でした。
オリオン座がはっきりと見えました。

浜辺に座って夜空を眺めました。

これはBeach front Pool Villaだからこそ、この夜空を堪能できました。
ビーガン料理の評価
食事をした中でおいしかったのはビーガンです。
お昼に食べたChick pea Pancake(ひよこ豆のパンケーキ)は、
素材の味が引き立つおいしさでしたし、
デザートに食べた生姜のスープに入ったSoymilk pudding(豆乳プリン)もおいしかったです。


スタッフの対応
Villaを変えてもらった際に対応してくれたコンシェルジュのMs. S。
食事の件でクレームを伝えた際に対応してくれたFood & Beverage ManagerのMr. Pには
真摯に対応いただいたことには感謝しております。
Mr. Pから頂いたSparkling Wineはガゼボでおいしくいただきました。
Ms. Sからカードを頂きました。
私たちもWonderful dayになることを望んでいましたが、残念ながらそのようにはなりませんでした。

スパの評価
滞在中、5時間7,999THBというプロモーションを利用しました。
夫婦で90分のマッサージ、60分のマッサージを利用しました。

セラピストの技術力は高く、クレーム疲れの私にとってとても癒された時間となりました。
施設はSix Senses Destination Spaの名残があり、懐かしくなりました。

しかし、一部の施設内は池の水が抜かれ、殺風景な感じでした。
スパという場所は、非日常を味わう場所ですが、現実に引き戻されるような感覚の場所でした。
これを除けば完璧でした。
敷地やVillaの広さ
The Naka Islandは敷地自体が大変広く、Villaも広々としたつくりになっています。
「広い」というだけで、とても癒されます。
私は運動が好きなのですが、滞在中はジムへは行かずリゾート内をウォーキングしました。

このリゾートは勾配があるので、ウォーキングにはもってこいです。

アメニティーの質:タイブランドのTHANN
アメニティーはTHANNでした。
エキソジックな香りが広がり、リゾート気分を盛り上げてくれました。

滞在費用とコストパフォーマンス
これが実際の費用です。

これはランチとマッサージ、ワイン2本のレシートです。

飲食やマッサージに17,000バーツ掛かったのは、全く問題ないのですが、
Villaに80,739バーツも支払ったのは、とても割高に感じました。
個人的に金額だけ5星でLuxuryだったと思います。
価格と内容が見合っていないと強く感じました。
まとめ
今回は私が実際に経験したことと感じたことを記載しました。
コロナでタイ国内の観光業は大きなダメージを受けており、
The Naka Islandも同様なんだと感じました。
私自身もビジネスをしており、大変な状況であることは変わりがありません。
スタッフの方々の一生懸命な姿や、自分の権限や責任の範囲内で職務を全うする姿には心を打たれました。
しかし、やはり5星でありLuxuryを謡う以上、そうあり続ける姿勢は必要だと感じました。
ゲストに気を遣わせるというのは、やはりおかしいと思います。
今後の改善を期待しております。
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