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経営者同士の結婚で夫の会社が倒産しそうなとき妻はどう接するのか?~女社長の恋愛と結婚

みなさん、こんにちは。

2001年、25歳の時にタイで起業した前田千文です。

「女社長の海外起業と経営と日常生活を語るブログ」にご訪問頂きありがとうございます。

このブログにたどり着いたというあなたは

外国や海外での起業、 もしくは海外に住んでみたい…など

どんな理由があるかはわかりませんが、

海外に興味があり、かついつかは起業してみたいという方なのではないかと思います。

そして…女性経営者恋愛結婚に興味がある…

もしくは悩んでいるのかもしれません。

今日は『夫の会社が倒産しそうなとき、妻はどう接するのか』について書こうと思います。

目次

夫の会社が倒産しそうなとき、妻はどう接するのか

私も経営者、夫も経営者。経営者同士の結婚

私は2001年に25歳で起業し、

このブログを書いている現在は創業20年を迎えています。

山あり、谷あり、谷底あり…なんとか乗り越えてきました。

そんな私ですが、2005年11月、30歳の時に結婚し

会社の経営者という面のほかに

企業経営者の妻という側面を持つことになりました。

ちなみに弱音を吐くと、こう言われます。

弱音を吐くくらいだったら、会社を今すぐ清算しろ。
私(前田千文)
あー、ハイ、そうですね~。経営者として精神がなってない。

あ、はい、わかってます。

私が未熟者でした~~~

夫は経営者として先輩ですから、言われても腹が立たないのが不思議です。

過去に、彼氏から

結婚したら会社を辞めるんだよね?

と言われて、キレて別れた経験を考えると不思議です。

(その話は↓)

夫が会社の経営をしているということで

経営者の奥さんがご主人の会社で一緒に働いているんですか?
会社経営者の奥さんが起業したんですね。

と思われるケースも多々あります。

私の場合は、経営者として主人に出会い

たまたま経営者が経営者と結婚した…というケースです。

夫は私よりだいぶ年齢が上なのですが

1976年にタイに来て、1983年に印刷業を立ち上げ

カバン一つを持って印刷会社に営業へ行く『ブローカー』から工場主になり、

一代でタイ有数の印刷会社に成長させた人物です。

夫としてはもちろんのこと、人としても、経営者としても、とても尊敬しております。

夫と印刷物
印刷物を見ると「網点」を見るため、いつも持ち歩いているルーペで見る習性があります。

その夫から

会社の状況が危うい…。

倒産するかもしれない

と言われます。

夫から『会社が倒産するかもしれない』と告げられる

『あの時期』を振り返ったときに、

夫からこのようなことを言われました。

あの時に君が普通に接してくれたから今があると思う。

会社がかなりまずい状況で精神的に参りそうだった。

「もしかしたら倒産するかもしれない」と君に言った時に

『経営、山あり谷ありじゃん。別にまずい状況でもいいんじゃない?

なんかあったら食わせてあげるから~』

と笑って言ってくれたこと、

普通に生活してくれたことに本当に感謝している。

と言われました。

『あの時期』とは、

夫の会社がいつ倒産してもおかしくない…

そんな時期があったのです。

夫の会社は、夫が35歳だった1983年に創業しました。

このブログを書いている現在、創業38年を迎えます。

タイの発展、日系企業の進出に伴い右肩上がりで急成長した会社です。

ピーク時の年商は20億円超。月商は2億円を超えていました。

過去には、上場を準備していたこともあります。

従業員は750名で、数億する機械を毎年、惜しげもなく購入していました。

高級車を数台乗り回し(ベンツだけで6台ありました)

プラチナカードを数枚持ち、

買い物は、ほとんどブランドショップ…

ルイヴィトンだけで年間600万円以上、使った時もありました…

2018年誕生日。
2018年の誕生日です。夫から「ルイヴィトンへ行こう」と言われ、連れていかれました。誕生日プレゼントとして、ワンピースを買ってもらいました。 Lマネージャーのデーンさんの気づかいで、TWGのアフタヌーンティーを頂きました。写真ではわかりづらいですが、着ているワンピースは緑色でルイヴィトンです。鞄はオーストリッチでルイヴィトンでオーダーしたものです。

そんな贅沢な生活に、陰りが見え始めたのは2011年のことでした。

2011年3月11日…東北大震災が起こります。

その当時、夫の会社の取引先(日本本社)の多くが震災で被災し

タイ工場で生産しているものをストップして欲しい…と言われます。

生産計画に基づいて、数か月も先の製品を作っています。

夫は、この時に

いつかは使うものだから一時的に在庫を抱えるだけ…

と考えていたそうです。

そこへ2011年7月・・・タイで大洪水が起きます…

タイ洪水
取引先の工場です。工場内が洪水で浸水し1階部分が水没しました。

夫の取引先の8割が洪水で稼働不能になります。

倉庫で眠っている製品がそのまま在庫として残ってしまいました。

その金額、2億円以上・・・

後日談ですが被災した取引先が復興した際に、

この製品は引き取ってもらえずそのまま負債として残りました。

取引先が被災したことで、

全てが停止になり製品が納入できませんから売り上げがありません…。

社員がおりますし、工場がありますから固定費が掛かります。

サプライヤーさんへの支払いもあります。

何が起きても、支払いだけは普通にあるんですね・・・

だんだん資金繰りが悪化し、銀行借入も超過します。

債務超過に陥ります。

スタッフ
これ以上は貸せません。

と銀行から言われます。

夫の会社は現金が必要になり、資産の売却を急ぎました。

工場にある機械を売り現金化。

車を売却。

派遣社員を解雇。

24時間稼働が一直に。

工場を建設するために購入していた工場用地の売却。

そうやって、減らせるところは徹底的にそぎ落としました。

夫自身は…会社も個人も債務超過に陥っていますからカードは使えません。

止められてしまいました。

自己破産の一歩手前です。

酷いときは1,000バーツ(約3,500円)すら持ってませんでした。

今まで贅沢三昧だった生活が、

ほんの数か月で借金もできないほどの現金に困窮するようになりました。

前に、ブログにも書いたと思うのですが

タイで起業した外国人なんか、信用がありません。

夫の会社の場合は、土地、機械があるのでそれを担保にしてお金を借りていました。

幸いにして、私自身も会社経営者だったので

収入がありましたから表向きは普通に生活していました。

(しかも、売上高最高でアドレナリンが出ていた。その話は↓)

ただ…夫と私の収入は全然違います。

私(前田千文)
明らかに以前と比較するとビンボーになったな・・・

と思っていました。

もし旦那さんが

経営する会社が倒産しそう…

リストラされそう…

そんな状況になったらみなさんは、とっさにどんな言動になるでしょうか。

私困る!

私と子供の生活、どうすんのよ!

家のローンは!!

学費は!!

この甲斐性なし!!

キィィィィ!!!!

なんて、なるかもしれません・・・。

あの時・・・夫から・・・

会社が倒産しそうだ

と言われた時に

もし・・・罵倒していたら・・・

今、全く違った人生をお互いに送っていたかもしれません。

なんかわかりませんが

私(前田千文)
彼は大丈夫だろう…

と思ったんです。

夫の会社
夫の会社に訪ねた時の写真です。滅多に訪問することがないので、思わず撮影してみました。

人生に‟絶対大丈夫”はないと思うので、

自立できる何かは持っていた方が良いとは思っています。

何かのご参考になれば幸いです。

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